コーディネートの道しるべ
現在すでに150以上のデザインが展開されている《Hatte me! SQUARE》。柄のセレクトにも迷うかもしれませんが、選んだ柄をどうコーディネートすれば部屋にある家具や小物に合わせられるのかも迷いどころの一つです。そこで提案したいのが、欲しい柄で作る「イメージボード」。家にある小物、床材やペンキのサンプル、家具に近い素材などを集めて並べることでイメージが膨らみ、組み合わせや色の相性を確認することができます。近い素材がない場合は、似たような木材や色の画像をプリントアウトして置くだけでも大丈夫!漠然としたイメージが具体化されて、コーディネートの道しるべになってくれるはず。 そんなイメージボードを『壁紙屋本舗』で撮影コーディネートを担当する、インテリアスタイリストの辰巳若菜さんに作っていただきました。
Wakana Tatsumi 辰巳 若菜 |
爽やかなブルーの絵付けタイルをイメージしたデザイン。絵付けタイルは地中海で盛んに作られるアイテム。そして、こういった海沿いのエリアや南国のリゾートでよく用いられるのがラタン素材の家具です。ラタンには優れた調湿機能があり、気候風土に合った組み合わせというだけでなく、素朴ながらも上質な印象はタイルとの相性抜群。ボタニカル好きの活発な30代女性をイメージし、ラタンのほかバンブーや観葉植物など自然素材を意識したコーディネートに仕上げました。モノトーンの要素を追加すると空間がより引き締まった印象になりおすすめです。
ベトナムの中心地、ハノイにあるカラフルな建物たち。その一つ、イエローのコンクリート外壁を再現。本物の塗り壁は簡単に変えられないけれど、心変わりしたら貼り替えられるのが壁紙のいいところ。『PANTONE®︎』が2021年のトレンドカラーにも選んだ相性の良いイエロー×グレーに清潔感のあるホワイトと、温かみのあるブラウンでまとめたスタイリッシュなコーディネート。自然素材のラタンやドライリーフ、クールなシルバー系やモルタル素材も相性良し。
BOHOデザインに合うのは、自由奔放なエスニックインテリア。カラーリングはホワイトやグリーン、ピンクやオレンジなど暖色系の組み合わせ。素材にはファブリックやタイル、ボタニカルアイテムがおすすめです。木材の無垢な風合いを活かした家具を合わせると、ボヘミアンやアフリカンを思わせる民族的なコーディネートに。ゴールドやシルバーなどの金属アイテムを加えるとモロッコテイストが加わり、アレンジの幅が広がります。
淡い水彩調にデザインされたアンティークタイルは、スカンジナビアンスタイルに採用。控えめで穏やかな配色が上質なスローライフを届けてくれるはず。自然素材のラグやドライプランツ、ストーンやサンゴなどの自然界のアイテムを取り入れると、大地に溶け込むような心安らぐ空間に。 サスティナブルな暮らしを目指す人にぴったりのスタイル。
細いラインで幾何学的に組み合わせた木目のデザイン。ベースはモノトーンとモルタルなど無機質な素材でまとめ、そこにファブリックや植物でグリーンカラーを取り入れると無敵のバランスに。 木目と合う色味であれば他のカラーをアクセントに取り入れるのもアリ。木目や植物の有機的な要素と、真鍮やガラスなど無機質な要素というギャップをあえて取り入れるのが、上級者のポイント。