From Mam to Sons -子どもに贈るインテリア-

部屋をコーディネートするなんて、センスのある人にしかできない敷居の高いこと、なんて思われがちですが、実はそうではありません。大好きなものに囲まれて過ごしたい、こんな暮らしをしてみたい。そういった「コンセプト」を軸に作る部屋は、インテリアをもっと身近で楽しいものにしてくれます。今回コーディネートを担当してくれたのは『壁紙屋本舗』のスタッフ・土井さん。
2人の子どもを持つお母さんです。こんな風に育ってほしいという願いを込めてコーディネートした、2つのコンセプトルームをご紹介します。

今年1歳になる次男へ
刺激いっぱい！想像力の育つ部屋

「今年1歳になる次男へ。あと何年かして自分で遊べるようになったら、こんな部屋でたくさん遊んで、たくさん笑って過ごしてほしい」
そんな願いを込めたワクワクルームを作りました。この部屋のテーマは「世界旅行」。目の前に広がるのは大きな世界地図。国や都市、海の名前が英語で表記され、その地域に生息する動物や魚のイラストが描かれています。海の部分に雲の浮かぶ空が描かれているのも夢があっていいなと思い、この壁紙を選びました。「この動物は何？」「これは何て書いてあるの？」そんな好奇心旺盛な質問をしてくれるようになるのかな。世界にはたくさんの国があってとても広いんだ、と想像力を膨らませてくれるようになるのかな。一面に広がる世界地図の壁が幼い目にどんな風に映るのか、見守る方もワクワクしてしまいます。

Wildlife World Map／e317695《PHOTOWALL》

世界地図に合わせたのはレンガ柄の壁紙。天井から吊るしたプロペラ機の模型がまるでヨーロッパの赤煉瓦の街を背景に飛んでいるような雰囲気に。床に置いたトランクケースに大切なものを詰め込んで、さぁ出発！もう少し大きくなったらここをおもちゃのお片付けスペースにしてね。
足元には、フローリングに比べてやわらかく足にもやさしいクッションフロアを敷きました。今までありそうでなかった芝生柄。思わず裸足で駆け出したくなりそうな開放感のあるデザインが一目で気に入りました。グレーとホワイトの床用ペンキで道路を描いて、部屋中をミニカーの走る街に。一手間加えて遊び心のある床に仕上げました。絵本を読んだりお絵描きできる場所を作ったのは、ゆったりと遊ぶ時間も持ってほしいという親心。

ちょっとくらいやんちゃでいいから、とにかく今を楽しんで。毎日体をいっぱい使って遊んでね。そんな日々がきっとこの先の人生を豊かにしてくれるはず。
未来への夢広がる、刺激いっぱいの部屋が完成しました。

使用したアイテム

海の部分に雲の浮かぶ空が描かれた、夢あふれる世界地図の壁紙。プロペラ機や各地域に生息する生物のかわいいイラストもアクセントに。Wildlife World Map／e317695《PHOTOWALL》

ダメージ感がリアル！ベーシックな赤茶色のレンガ柄。SFE-6205《壁紙屋本舗》

床材：部屋の中でアウトドア気分が味わえる芝生柄のクッションフロア。SHM-10005《壁紙屋本舗》
ペンキ：床のペイントには塗膜の強い床用ペンキを。マスキングテープを使ってアレンジ自在！グラフィティーペイント・フロアグレー／GFF-27／ホワイト／GFF-26《壁紙屋本舗》

来春から小学生の長男へ
自立への第一歩！何でも自分でできる部屋

「来春から小学生になり、新たな一歩を踏み出す長男へ。学校生活に慣れてきたら、一つずつ自分でできることを増やしてほしい」
まだまだ子どもだけれど、大人への第一歩を踏み出す場所。かっこよく、かつ機能的な空間に仕上げたい。そんな思いで作った部屋です。
部屋の雰囲気を左右する壁紙は、勉強に集中できる「青」、そしてリラックスできる「緑」と色にこだわってセレクトしました。まずは「青」。ただの青では物足りないと思って選んだのが、古材にブルーのペイントが施された木目柄。ビンテージ感のある唯一無二の雰囲気は「かっこいい」にぴったり。空間が広く見えるよう木目を横貼りにし、ベッドヘッドのスペースには思い出の写真をウォールステッカーにして飾りました。「緑」は部屋の両側の壁に。目を休める効果とリラックス効果に期待してボタニカル柄を選びました。

左：SRF-6419《壁紙屋本舗》
右：PHM-36《NLXL》

鮮やかな色合いの壁紙に合わせたのは、ヘリンボーン柄のクッションフロア。ベッド横のローテーブルは、おやつや読書のスペースに。勉強の時は集中してほしいと思い、勉強机と使い分けができるようにしました。
部屋の一角には2×4材を使って「自分でできる」を促すアイデア棚を作りました。2つのボードのうち、上はベニヤ板にホワイトボード機能のある壁紙を貼って時間割や予定を書き込めるように。マグネット下地を入れると磁石も使えて便利。下は有孔ボードにマグネットペイントを塗りました。学校でもらったプリントを貼り付けたり、フックを取り付けて持ち物やカバンを引っ掛けておけば、きっと1人で準備できるようになってくれるはず！
「手を貸したいことはたくさんあるけど、なるべく黙って見守っているよ」
ちょっぴりの心配とたくさんの期待。我が子の自立を託せる部屋になりました。