
ー壁紙のワークショップをされている様子を『Instagram』で見かけました。開催するようになったきっかけを教えてください。
長年ギャラリーでのワークショップの講師を頼まれていたのですが、それがとても楽しかったので自分のスタジオでも教室を開くようになりました。人の創造性を刺激し、そこから喜びを得る過程や、特にコンフォートゾーン(*)を抜け出すところを見るのが好きなんです。クリエイティビティにおいては恵まれた立場にいると思うので、周囲の人たちの創造性を刺激するということを大切にしています。
(*)普段から慣れ親しんでいる不安にならない行動範囲のこと。コンフォートゾーンを抜け出す=新しいことへ挑戦している状態。
ー ワークショップを開催したことによる新たな発見や影響はありましたか?
創作には癒しのプロセスが含まれると思います。驚いたのは、生徒たちが壁紙の制作に没頭しつつ、ワークショップのテーブルを囲んでとても打ち解けた様子で会話を交わしていたことです。私が長年学んできた知識を共有できたのはもちろん素晴らしかったですが、彼らが作成したデザインにもすごく刺激を受けました。
ー いつか日本でもワークショップをしてほしいです!
それは素晴らしいですね、ぜひ日本でも開催してみたいです!

Photo:Tim Cantrell
ー 尊敬する現代アーティストはいますか?
日本の草間彌生とイギリスのコーネリア・パーカーの作品が大好きです。オーストラリアのニック・オルセンやデンマークのペル・アドルフセンといったアーティストの絵も素晴らしいですね。
ー 今後したいこと、夢などありますか?
現在は画家としての活動に専念できてとても幸せです。私の作品をいい形で展示してくれるギャラリーを探しているところで、2021年はそれにフォーカスしようと思っています。もちろん『WALPA』での〈Hattan〉と〈Hatte me!〉コレクションの発売も楽しみにしています!
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Louise Body ルイス・ボディ 両親や祖父母、親戚までクリエイティブな家族に囲まれた環境で育つ。ノッティンガム・トレント大学で絵画を学び、1996年に美術の学位を取得し卒業。2003年に壁紙やテキスタイルのデザイン制作会社を設立。そのモダンで印象的なデザインは名だたる一流店舗に採用され、ブランドとして急成長を果たす。多数のインテリア雑誌に取り上げられ《Paul Smith》《Dr. Martens》《Osborne & Little》といったブランドとのコラボレーションも実現。高い評価を受けながら、2020年に壁紙ビジネスから退き、画家としての活動に専念することを発表した。 |